柔愛堂グループ


肘関節内側側副靱帯損傷について

最近、元東北楽天ゴールデンイーグルスで現ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手が痛めたのが今回説明する肘関節の内側側副靱帯です。

 

 

 

この靱帯は肘関節の安定性にもっとも重要な役割をしており、前線維束・後線維束・横走線維束の三つの線維束から構成されています。

主に損傷されるのは前線維束で、これは帯状になっている最も太くて重要な線維束です。肘関節の全ての動きで緊張して、外転運動を制御しています。この靱帯が断裂すると外反への動揺性がみられます。

 

また、急性のものと亜急性のものとにわかれます。

 

急性期の原因としては手をついて倒れたり、野球でのスウィング動作、柔道などのスポーツにおいて肘の伸展外反が強制されることで発生します。

また肘関節脱臼、骨折に伴って起こることも多いです。特に肘関節後方脱臼では高頻度に合併します。

 

急性期の症状として肘関節内側の痛み、腫れ、内出血(2~3日経過してからでるものもある)尺骨神経の刺激症状、また損傷の程度によるが外反ストレスで内側の関節裂隙の増大がみられます。

 

 

亜急性期の原因も急性期とほぼ同様ですが、亜急性期のものに関しては骨棘形成や石灰沈着などみることがある。

 

亜急性期の症状は肘関節内側の痛み、内側側副靱帯の圧痛や肥厚、また上腕骨内側上顆炎などの発生、関節自体の変性などもみられる。

 

 

治療としてギプス、テーピングなどを使って固定をし3~4週間安静をはかります。

 

その後マッサージ、ストレッチ、可動域運動、筋力強化などします。

 

まずはお気軽に当院までお問い合わせください