骨粗鬆症について
近年高齢化がどんどん進む日本では今、年々骨粗鬆症になる方々が増加しつつある傾向が見られます。
まず、骨粗鬆症と聞くと骨がスカスカになるイメージがあると思います。
実際にその通りで骨密度と骨質とお合わせた骨強度が低下します。そして少しの衝撃や体位変換で骨折しやすくなり、日常生活動作が不自由となり生活の質が低下します。
高齢社会の日本では認知症や寝たきりにならないなど健康寿命の延伸が望まれているが、これを阻害する要因として骨粗鬆症とそれを基盤とする骨折が大きな割合を占めています。
特に骨折の中で多くみられるのは脊椎の椎体骨折で、次いで大腿骨の頸部骨折がよくみられます。
骨強度が低下する理由としては、加齢、閉経後のエストロゲンという女性ホルモンの減少、薬剤によるものなど様々です。
また、糖尿病、腎不全、肝疾患、消化器系の疾患等にかかっている人はリスクが高いと報告されています。
骨粗鬆症の治療と予防の目的は第一に骨折の予防をし骨折危険性を低減させて、生活の質を維持・向上させることが大切になります。
食事ではカルシウムだけでなく、ビタミン類で特にビタミンDを十分に摂取し、高齢の方であればタンパク質の不足例も多いので適量は摂取するのが望ましいでしょう。
また、運動は激しいものでなく一番は散歩が良いとされています。高齢の方では背筋訓練を行うと椎体骨折の予防効果があると言われ、また片足立ちの訓練h転倒防止効果があると言われています。
毎日の食事、睡眠、運動などの生活習慣、ライフスタイルで私たちの体は大きく変化します。骨粗鬆症ももちろん、それだけでなく健康な体で健やかな毎日を過ごせるように自分でできることは頑張ってやり続けていきましょう。