膝に水がたまる?

よく「膝に水がたまる」なんていう事を皆さんも耳にすることがあると思いますが

実際に膝に水がたまるってどんな状態なのかはイマイチよくわからないひとが多いみたいです。

そこで今回は膝に水がたまることについて触れていきます。

● なぜ膝に水がたまるのか?

関節の中にはふつう「関節液」と呼ばれる液体があって、透明で粘り気があり、関節がスムーズに動く助けをする潤滑油のような働きをして、関節部分に滑らかさと弾力性を与えたり、関節の軟骨に栄養をあげる働きをしています。

関節液は、関節の中の滑膜(かつまく)という部分から出ていて、滑膜は新しい関節液を出しながら、古い関節液を吸収していて、関節液の量を一定に保っています。

でも、色んな原因により滑膜が熱をもって(炎症)しまうと、滑膜から関節液が普段より多く出されます。

火を消そうと水をかけるように、水分が炎症をひかせようとするんですね。

この結果ひざの水が多くなって、お皿のまわりに水が溜まるのです。

 

●なんで炎症が起こるの?
滑膜が炎症を起こすのは、膝関節の中の軟骨や骨がすり減った「カス」や、骨の表面からはがれおちた「かけら」が関節を包んでいる袋を刺激することが主な原因と言われています。
炎症が起きると、関節包から「サイトカイン」という炎症を強める化学物質が放出されるため、炎症がさらに悪化して痛みを生じさせます。

他にも

  • 加齢に伴う骨の劣化
  • 膝関節の骨軟骨の破壊や変形を生じる病気・疾患
  • 運動中のケガや事故

などがあげられます。

●水がったまってしまったらどうしたらいいの?

水がたまってしまった場合、当院では関節周辺の筋肉の状態を改善して、血液循環を良くすることで炎症がひくのを助けるように働きかけます。また、包帯で関節部分を圧迫固定し、日常生活で少しでも動きやすいようにします。しかし、あまりにも水が多くたまっている場合にはかかりつけの病院で一度抜いてもらう必要があるかもしれませんので、ぜひ一度お越しいただきご相談ください!

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2014年10月23日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:膝の痛み